ドリップコーヒーが膨らまないのは…
ガスの発生が少ないから?!
挽いたコーヒーにお湯を注ぐと全体が膨らみます。コーヒーの膨らみは豆の膨張とガスの発生。
自家製一人用フィルター・中煎り14g
つまり膨らまないのはガスの発生が少ない。その理由は、
- 豆が古い。(ガスがはじめから無い)
- お湯がヌルい。(ガスの発生量が少ない)
- 豆の挽き方がエスプレッソ用の細かすぎるコーヒー粉を買ってきた(ガスの抜けが早い)
- 豆の焙煎が浅煎りだ。(ガスの含有量が少ない)
と色々あります。一見、YouTubeの動画やお店のプロと同じやり方をしているつもりでも、ドリッパーの中で何が置きているのかまでは分かりません。
この後、凹みがでたら2湯目を始めます。量に関係なく、やはり1分ほどで抽出を終わります。
失敗する例
ドリッパーを上から見る限り均一にお湯が入ったように見えますが、湯量が足りないのでガスの発生も少なくなります。
下の図では、白色がフィルター、茶色がコーヒー、朱色がお湯。
下の図では、白色がフィルター、茶色がコーヒー、朱色がお湯。
最も悪いのは早々とフィルターに直接お湯をかけてしまい、ドリッパーを伝って抜け落ちてしまうこと。コーヒー粉の表面にお湯を載せようとするとこの様になりやすい。
うまく出来ている例
・蒸らし始めのお湯は細く時間は7秒ぐらいかけ、十分な量のお湯を落とします。すぐに膨らみ1分ほどで中心から凹みます。
この後、凹みがでたら2湯目を始めます。量に関係なく、やはり1分ほどで抽出を終わります。
注湯の秘訣は
・水指しは、注ぎ口がパイプ状に根本から細いものを使う。
失敗し難いドリッパーがあります!
横穴式ドリッパーです。お湯を多めに入れても落ちません。必ずモッコリ膨らみます。
透明樹脂なので湯量と染み込み具合が横から見えます。
落としても滅多に割れません。
熱伝導率が低いので熱のロスが少ない
膨らむ ≠ 旨い
実は、豆が膨らむ=旨いということではないと思っています。ガスが沢山出て閉じ込められたということです。煎りたてはどんな豆でも膨らみます。私は全く膨らませない点滴ドリップ方式です。深い味わいがあります。追記 2020年11月23日
動画で「こんなに膨らむのは豆がいいからですよ」的なデモがよくあります。よく見て下さい。
- ドリッパーに満杯の粗挽きコーヒー粉
- 熱い湯を一気に注ぐ
というのが殆ど。
だれでも膨らみますよ。何の技術も要りません。
ちなみに上の実写画像は
- メジャーカップ1杯分に
- 89度のお湯で抽出
したものです。理屈がわかれば練習次第で出来ます。