妻を慈しむこと

私たちは体内年齢30代の健康マニア夫婦です。

人生楽しく生きるため、やりたいことをするためには、どうしても健康でなければならない。この30年地道に積み重ね、やれることはすべてやってきたつもりです。良い知識・良い食事・良い運動・良い睡眠・・・。
おかげで病気らしい病気はしたことがなく薬は勿論、病院に行ったこともありません。それは偏に自己管理の賜物だと自負していました。

ところが去年 妻が病気になりました。

人は
「虫垂炎なんて病気のうちに入らない」
といいます。
ところが、急性虫垂炎から、一週間後の遺残膿瘍からの炎症反応手こずります。手術後再入院入院二ヶ月、退院から8ヶ月たった今、仕事には復帰していますが、まだ通院しています。
これまで 妻と私は24時間一緒で同じ生活を送ってきました。同じものを食べて同じ運動をして同じ仕事をして 同じ時間に寝起きしてという 仲良し夫婦です。なぜ私ではなく、妻が病気になったのでしょうか。妻と私は何が違ったのでしょうか。

健康な人と病気になる人は何が違うのか。

その間、 私がそれを考えるのに十分な時間が在りました。そして結論もでました。不摂生を繰り返しても長生きする人、摂生しても早死にする人がいます。何故今までこのことに気づかなかったのでしょうか。今更 生まれ持った体質の話をしても始まりません。同じ条件下で何かが違うのです。

それはストレスです。

人間の体には治癒力が備わっていて、異常があるとしらせてくれたり治してくれるのです。医学や科学では言い尽くせない素晴らしい力。大抵の異常は、定期的に睡眠をとれば一晩で治ります。毎日5千個出来る癌細胞も退治してくれます。それでも駄目なときは、食欲不振・吐気・発熱・悪寒・喉の渇き・痒み・痛み 様々な警告を発します。警告を無視し続けると病気なり、最悪死に至るわけです。ところがこの治癒システムが崩れることがあるのです。原因はストレスです。脳を始めとしてその他の神経やシステムが次々と崩れていく。それが病気です。働き者の妻にはこの35年のストレスが自分も気づかぬ内に積み重なっていたのかも知れません。

治癒力を維持するには楽しく生きること。

ストレスを軽減するには腸の言うこと、つまり体の言うことを聞いて脳を健康に保つことが必要です。自分が楽しめること 面白いこと 夢中になれることをしていれば ストレス脳にはならないようです。これと言って楽しみがない無趣味な妻の 唯一の楽しみは 私が楽しく生きることだと言います。ならば 私も妻と一緒に楽しめるよう 今まで以上に妻を慈しみたいと心がけます。

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